「おめでとう、りり花」


「……へ?」


「ついに、2人の関係をお母さんに伝えたんだね。

理解してもらえたんだね。私も、本当に嬉し…いよ…」



「さ、沙耶ちゃん、なんの話なのか全く…

玲音からジャージを借りるかどうかって話なんだけど…」




いきなり、感極まって涙をうかべた沙耶ちゃんに唖然としていると、

玲音がニコニコと答えた。



「沙耶ちゃん、ありがとう。結婚式には是非沙耶ちゃんも来てね♡

そんなにおおっぴらにはできないと思うけど、沙耶ちゃんには是非、俺たちのことを見届けてほしいんだ」


???



「って、結婚式っておかしいでしょ!!

どこからどう話がねじ曲がると、ジャージ借りる話が結婚式に結びつくの?!」


ゴツンと玲音をたたくと、そんな私を見て沙耶ちゃんがクスっと笑った。


「もう、りり花ったら、ムリして隠さなくていいのに」


「……へ?」



私、なにかムリしてる?



最近どうも沙耶ちゃんとの会話がかみ合わないような……