蒼は沙彩をソファーの空いている所に座らせ、一礼して出て行った。

星夜「沙彩?」
『はい』



沙彩が私たちを見た。
皆が息をのむ…。私も…

白い肌、大きくウリウリとした黒い瞳、ピンクの頬、赤い唇。




岳「こんな美人みた事ねぇ」
『ありがとう』




陸「なんかすごいや!人形みたいやな」





『……ぅっ!…』
沙彩の様子がおかしかった。

陸「えっえっ…?!沙彩?!」
沙彩は胸を押さえて陸を睨んでいた。





『人形…じゃ…ない…。私は…にんぎょー…じゃな…いって、雄…治さん…いって…くれ…た…から…』





それだけいって、隣にいた岳の膝に倒れた。




岳「うげっ…」
陸「…なんか申し訳ないことしてもたかも」
爽「"人形"はタブーなんでしょうね」