思えば、この家に生まれついたことから始まっているのかもしれない。
両親の事故・・・それだけじゃない。
私が大好きだと思うモノ、人は必ずといって不幸になる。
中学の時には好きになった先輩に告白したその日の放課後、その先輩は階段から落ちて足を骨折。
大好きなアーティストのなけなしのおこずかいで買ったCDは買ったその日に落として車の下敷きになって大破。
私の“好き”はことごとくダメになる。
初めは偶然だと思ってた。
私も、周りも。
でも、次第にそれが度重なると偶然と片づけられなくなっていく。
―あの子に近づくと怪我するって
―祟られてるのよ
―だって、ほら。あの子の家って・・・・