「時間が経てば収まると思ったらさぁ、一週間経ってもウジウジウジウジ。見てて腹立つのよ」

「すいません....」

「結局あんたも、納得してないんでしょ?だからそんなに引きずってんのよ」

「......それは...」


そう、だけどさ。


だって先輩、ホントにいい人だったし。

思った通り、素敵な人だった。


この人の彼女になれたら、きっと幸せなんだろうとも思った。


....だけどたぶん、また傷つける。嫌だもん。



先輩の、あの小さく笑う感じが好き。

優しくて、少しだけ楽しそうな、あの笑顔が好き。

だからできれば、あの切なそうな顔はみたくない。