「しかも、綺麗などと褒めるなんて・・・」

「フランにも言ったけど、それは俺が先にレオさまの瞳の色を褒めたからで・・・」





それ以外の意味はないと思うけど。




「そして、男言葉も様になってきているようですし」

「う・・・。まぁ、気を付けてるし」





自分を俺って呼ぶのはいまだになれないんだけどね。



食堂は、結構いろいろなメニューが豊富でその中から好きなものを選べるようになっているらしい。
メニューを見ると、よくわからないメニューの中に知っているメニューも混ざっていることに気づいた。




「仕事が詰まってる時にはカレーとか早く食べれる物がいいけど、今日は特に急ぐ必要ないから好きなの選んだらいいよ」

「カレーってあるんだ」

「庶民的でしょ?騎士とか使用人の食べるものだからね。庶民的なんだ」




私が言った意味とは違うけど、庶民的でも知ってるメニューがあることはホッとできた。
私は、知ってるメニューの中からそのカレーを選び注文した。





味も、私の知ってるカレーと同じで少し懐かしくて切なくなった。