気にしたら負けって感じかな?


私は無実なのに何でオドオドしないといけないの、って思うし


むしろ堂々とし過ぎて反感を買われている所


「もう、行くか」


集まっていた生徒が校舎の中に入っていく


実は屋上は雛菊の物だ


元姫の私がいていいわけない


スクールバックを片手に屋上を後にした













ガララッ


シーンと静まり返る教室、一斉に私を睨みつける生徒達


全然無駄よ、お疲れ様


心の中で呟いた


「高岸さん、ちょっといいかしら」


私に声をかけてきたのはケバい女子三人


「ここで話せば?」


悪びれもなく私は後ろの壁にもたれかかった


「いいから、ついてきなさいよ!」


伸びてきた手を振り払う


「どーせ、ついて行っても"裏切り者"って罵るだけでしょ? ワンパターンすぎてあきたんだけど」


わざとらしくくわぁ、と欠伸をした


女子三人は顔を真っ赤にする