「おじさんは、あたしみたいな話し相手でも満足してくれたんだね」



その日の夜、少し寂しい心を抱えて布団に入ったココは呟く。


それに気付いたユキは思わず声を出して笑ってしまう。



「そうね。ココだったから、上手く行った課題なのかもしれないわよ」




「………どういう意味?それ」


「ん?ーーーココは人の役に立てるのよっていう意味」



ふーん………と言うココの顔はかなり嬉しげだ。



それだけの意味では無い……かもしれないけれどね。


ココのそんな様子を見ながら、ユキはそっと心の中で付け足すのだった。