高校生になったばかりの今日も優羽だけ。



これから先、ずっと優羽だけなんだ。




「……よしっ…」



元々ストレートな髪はおろして、新しい制服に身を包んで鏡の前に立った。



「……変わらず暗いなあたし」



ま、そんなことどうでもいい。




準備を済ませて、優羽との待ち合わせ場所を目指して家を出た。