本当はずっと
さみしかったから。

お兄ちゃんが金髪になったあの日から

うちは、

うちではなくなってしまったから。


パパとママと3人で笑っていても、
そこにいるはずの
お兄ちゃんがいなかったから。


どんなに楽しいことがあっても

いつも心のなかに、

絶えずどこかから

冷たい風が
入り込んでいるような気がしたから。


だから、
私だけは笑っていようと思った。

そうしないと
うちの家族は
本当にバラバラに
壊れてしまうと思ったから…。