「心当たりは?」


お兄ちゃんに聞かれたけれど
首を横に振る。


男の人に関わることなんて全くない。



学校と家の往復だけの毎日に
話すのは家族と女の子の友達ばかり。



どうして私のメールアドレスを
知っているの…?



あまりの怖さに

指先の小刻みな震えを

止めることが

できない。