*** 塾帰りのわたしは“彼”を見つけた。 「(飛鳥、ご飯食べたのかな?)」 なんて場違いな事を思う。 “彼”の足元に散らばる空き缶を見ると、少し不安になった。 飲酒、なんだろう。 夜中だと言うのに“彼”の髪色は輝きっぱなし。 寧ろ、昼間より輝きが増している。 それとは裏腹、わたしの心情は憂いに沈むばかり。