彼のことが、知りたいって思った。

色んな感情を抜きにして、ただ純粋に。




何でも出来る彼だから、悩みなんてないと思ってた。

そんなことあるわけないのにね。





結局、私は何も言えなかった。

いつも、ほんとに言いたいことが言えないでいる。




さっきの話について聞きたかったけど、廉夜くんがプリントを写し終え2人は帰っていった。



私と麻桜は当初の予定通り学校付近の喫茶店へ行ったけど、彼のことが妙に気になって好きなケーキの美味しさもよくわからなかった。