「ちっ。おおおお俺は、もっ…もう、かかかかっ!帰るからな!!」
そう言って立ち上がった。
スースーと眠ってるハム子を見つめる。
頬がすげー赤い。
くそっ。
「冷蔵庫、借りるぞ」
俺はすぐに下のキッチンへ行って、氷を袋みたいなのに詰める。
バカは風邪をひかない。
それは正しいのか、俺は風邪をひいたことがない。
だから、看病とか、どうしていいかわかんねーけど。
とりあえず、あの火照った体を冷やすならこれでできるだろ?
そして、出来た氷を持ってハム子の部屋にいき、でこにのっけてやった。
「……っ」
寝苦しそうだ。
ギュッと手を握ると、小さい手は熱くて。
「ハム子…」
────チュッ。
俺はこいつの頬に、キスを落とした。
なんでか、頬じゃ物足りない。
「お前が好きだよ……」
耳もとで囁いて、
名残惜しくなりながらも、そっと手を離した。
「早く良くなれよ。じゃあな」
そして、ハム子の家をあとにして、自分の家に帰った。