『ええ!?お姉ちゃん散歩に行くの?狡い!真麻も行きたいんだけど!』



気分転換に散歩に出掛けようとする私を必死で引き留める真麻。



『真麻はさっきここらへんを大体は見て回ったんでしょ?私は見てないから偵察に行くだけ』

『でも〜…』

『それと私が帰ってくるまでに、次いでにやっといてよ。私の部屋の片付け』

『は?意味わかんないんだけど!なんで真麻がするの?散歩に行くくらいならお姉ちゃんが自分でしなよ!』

『やっといてくれたら要らない服あげる』

『……』




福袋とか格安セールで手に入れた服はだいたい要らないものが多い。ただ値段に惹かれて買ってしまうだけ。


そして稀に真麻好みの服が混じっていることが多々ある。それを真麻はいつも欲しがる。


小学生の割にはませている真麻。私に髪を染めるのを頼んだり、頻繁に雑誌を頂戴とせがんでくる。流石は私の妹だよね。