「近所の若い娘さんがやってくれたんよ。
気に入ってくれてよかった」


「ありがとう!
大切にするね~」

荷物を置いたら丁度おばあちゃんの声が聞こえてきた。

ご飯はとても美味しかった。
久しぶりにおじいちゃん達との会話を楽しんだ。


ここで頑張ろう。


お父さんやお母さんが心配しないように。


夕飯を食べ終わりお風呂に入ると部屋に戻った。

段ボールの荷物を出したりタンスに服を入れたりした。
机の上に引っ越す前に4人で撮った写真を飾った。

こっちに来る時に使わない物はほとんど捨ててしまった。

古いマンガ雑誌や幼い頃に集めたゲームのカードなど。


おじいちゃん達から貰ったカラーボックスには前から集めている少女マンガを置いた。


荷物の片づけを終えてふと、窓を開けた。


「キレー…」


無数の星が夜空に輝いていた。
東京と比べるとここは少し肌寒い。


明日は家の周りを散歩してみよう!


そう思いながら窓を閉め眠りに着いた。