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「あー!やられた!クソっ!後少しでボスが倒せたのに!!」


あれ?


これ‥、オレの夢なのか?


スゴいなー、色までついてるや。


「あれ?負けたの?俺ボスまで倒せたよ!」


誰だ‥?


オレの肩をポンポン叩きながら、笑顔で話しかけている。


場所はオレの家のリビング。


いや、でも家具も小物の位置も違うな‥。


もしかしたら数年前の家なのかもしれない。


「いーなー。いつもマイペースなくせしてよく倒せたよな。」


「マイペースは余計だよ。あの赤い部分を叩けば倒せるよ。」


「マジ!?サンキュー!!」


嬉しそうにガッツポーズをして、再びゲームを始めるオレ。


見覚えがない‥。


まぁ、夢だし見覚えがないことだってあるか。


少なくとも夢の中でのオレはこいつと仲が良くて、そして今よりテンションが高い。


「倒せた!!‥ん?お前顔のアザどうしたんだ?」


「‥‥転けたんだ。」


「そうか、気をつけろよ。」


夢の中のオレはそう言っているが、よく見るといたる所にアザが出来ている。


転けたとは少し矛盾を感じる。