卒業式が終われば、俺も侑梨も春休みに入った。 その春休み中に侑梨ん家へ荷物を運んできて、 着々と同居の準備が進んでいた。 同居といっても、愛梨さんや彰吾さんも、もちろん一緒だから 変な気は起こらない。 そんな安心しきっていた俺は、 とんでもない事実をまだ知らなかったんだ───……