「行って来ます。」
実はまだ高校二年生の私は地元の高校に通っています。
「紗良!」
石段を降りるとそこには幼馴染の利來が立っていた。
本名、閑田利來(かんだりく)。
私の家と一緒で陰陽師をしている。
利來は若いながらもその力はお父さんたちよりもうえらしい…。
もしかしたら誰よりもうえ?
「利來、おはよう。」
「おはよう。」
利來は一言で言うと可愛い。
昔私と遊んでいるとよく他の人に女の子って間違えられていた。
その事がとらうまなのか"可愛い"とか"女の子みたい"とか言うと顔に似合わず鬼のように怒り出す。
しかもいがいに利來はブラックでずっと一緒にいる私ですらビビることがある。