新「おいっ!!そっちに数人行ったぞ!!」

浪士が僕たちの間を掻い潜って逃げようとする。

その先にいるのは蝶。

総「蝶っ!!」

叫び声と同時に蝶は刀を抜く。

あたりに男のうめき声が聞こえる。

新「お見事!!」

蝶はあっという間に男の峰内に刀を入れて気絶させる。

男「くそっ!!!」

蝶「っ!」

もう一人の男が蝶に斬りかかる。

寸前のところで避けるが顔に一筋の傷ができ、血がにじむ。

そしてさっと身を翻し、もう一人の男に峰内を食らわす。

僕たちは蝶の元へ駆け寄る。

新「大丈夫か!?」

蝶「大丈夫ですよ」

僕はそっと蝶の頬に触れる。

どうやら傷は深くないようだ。

総「血が出ちゃったね・・・」

蝶「ふふ。これくらいの傷大したことはないわよ」

そう言ってにっこりと微笑む。