10分後...

「でっかー!」
私達は学園の前まで来ていた。
そしてついでに車から降りていた。

「ようこそ蝶野学園へ」
と学園のゲートから一人の男子生徒が出てきてそういった。
彼は緑と紺と黄緑のチェックのズボンとお揃いのネクタイを白いYシャツの上に付けて、薄い茶色のブレザー。

なんと言ってもその制服を着ている男子生徒がカッコいい!
綺麗な金髪の髪に、白い肌、大きな薄い青の目。
すべてがもうパーフェクトな王子様。
でも、それに比べて私は...
短い黒髪をツインテールにして、ピョコピョコしていて(髪が)、黒い普通の目。

「おお!秀!」
「こんにちは学園長。こちらが噂の結衣さんですか?」
「ああ。結衣、こっちはこの蝶野学園の生徒会長の天野 秀だ。」
「せっ生徒会長!?」
「そうです。結衣さん」

ってあっ!

「あっ!自己紹介忘れてた!こんにちは。申し遅れましたが、私、知念 結衣といいます。」
「ああ、言い忘れてた。秀、俺、言い忘れてたけれども俺、結衣に "あの事" 言ってないから。説明ヨロシク」
「学園長...」

そう彼がつぶやいた時にはもう流慈兄は車に戻っていた。

「じゃあ、ここに立っていても仕方が無いから中に入ろうか。」
「はい天野さん。」
「秀でいいよ。」
「えっ!いいんですか?」
「うん。かまわない。その代わり結衣でいい?」
「もっもちろんですっ!」