「3年2組、相崎柊」 卒業証書授与のとき。 かなり暇だったあたしたち二年生は、相崎先輩の名前に弾かれたように飛び起きた。 いつもは着崩している制服をきちんと着て。 緩いパーマのかかった茶色の髪はよく目立って。 卒業証書を受け取るのは、あたしたちの憧れの相崎柊先輩。 密かにファンクラブもあったりするんだよ。