「さっき…おばさんに言われたの…。かのんのわがままのせいでお母さんもお父さんも…しんじゃった…って…」 そんなことあるわけないだろ! 言ってあげたいのに…言葉が口から出てこない。 「かのん…ぜったい、ぜったい俺がまもるから…。これからは、ぜったいかのんのせいなんて言うな」 こくんとうなずいたかのんは…一瞬だけ、 たった一瞬、 俺に笑顔を見せたんだ。