「“天使”の………羽?」


我々悪魔とは、正に天と地の差がある


天使の羽だったから――――…


もはや失神しそうな私と違い、ヒャイヌは関波君を睨み続けてる。


「アンタ……本名は!?」


噛みつく様に言ったヒャイヌを怖がる事も無く、関波君は堂々と名乗った。


「――――シズク=セヒパ。天界生まれの、正真正銘の天使ですよ?アユ=トヨフハさんとヒャイヌさん」


―――――神様。


イヤ、魔王様。


「改めましてこんにちは、落ちこぼれ悪魔さん♪」


私は、悪魔の私より悪魔らしい、天使の男の子と出会いました。