「おかえり、苺花…って!!どうしたの!?なんで泣いてるの!?」


泣いてる…私が?



……全然気づかなかった。

笑ってると思ったのに。



「話してみ?このスーパーひなちゃんが相談にのりますよ!」


その言葉が嬉しすぎて、わんわんと泣いてしまった。

「そっか…その松村くんって人、彼女いたんだ」

「彼女がいたことは知ってたんだ…なんかさ、絆を思い知らされたっていうか…私は進めないんだな〜と思ってさ」


「そっか…私は苺花の親友として応援してるから、諦めの気持ちはつくるんじゃないよ!!」

うん、とうなずいて、作り笑いじゃなく笑うことができた。


「松村くんって人、蘭の友達だから、なんか蘭知ってるかもよ」


「え、別に聞くことなんてないよ。……ていうか、今ひな小林蘭のこと蘭って呼んだよね…?」


確かに聞こえた。

「…言うの忘れてた。私達、付き合うことになりました…!!」



はい?

そんな大事なこと、言うの忘れてたの?


「ひなから告白したの?」

「んー、ノリで?」

の…ノリで!?


「付き合っちゃう?って言ったら、いいよ、って」

「それは、ひなから告白したことには入らないの?」