「何の事?」


「神林君との事に決まってるでしょ?」


「ああ、その事? 別に何も考えてないよ」


と言いながら、私は心の中で加奈子に“ごめん”と謝っていた。


というのは、本当は神林君との関係について、私の中である計画があるから。


それについては誰にも話していないし、加奈子にもまだ話すつもりはない。なぜなら、話したらきっと反対されるから。


その計画とは……、神林君との子供を身篭ること。