「イクミから離れなさいよ!」


「は、離れようと思っても離してくれないんですっ!」


「なにそれ、早速ノロケ?」


「ノロケだったらこんなに焦りませんっ」


「もー、許せない!」



彼女さん、完全にキレてしまったらしい。



その証拠に、


そばにあったクッションを大きく振り上げて、あたしと男の人に向っておもいっきり投げつけてきた。



「ひゃあっ……」