「先生!!早かったね!!もう準備できてるよ」





駐車場に車を停めた俺に向かって、畑中が走って来た。




「おう!おはよう!やる気満々だな。今日は何人?適当に飲み物買ってきたけど」



「ありがとう!!女子は誘うのやめたんだ。どうせ、先生目当てだから面倒だろ?男ばっかだけど6人集まった」




女子がいないとわかり、俺の心の中は複雑だった。



ホッとしたような、余計に重くなったような・・・・・・






「あれ?水谷先生と一緒じゃないの?新垣先生の車で来ると思ってたけど」




「自分の車で来るって言ってたぞ?」






畑中の連れてきた卒業生の中には、ほとんど話したことのない子もいた。






「話すのは初めてかな?でも、顔は知ってるよ」




「新垣先生と言ったら、超怖いってイメージだったけど。畑中が仲良くなってからは全然怖くないってわかりましたよ」