「ごめんごめん。嘘だよ」
「先生のいじわる」
先生は、部屋の灯りを消して、私をベッドへ運ぶ。
「お前がいてくれて、俺は本当に幸せだよ」
先生の“お前”攻撃に、私は溶けちゃいそうになる。
「お前って呼ばれると嬉しいんだろぉ?」
「お前のその顔好き・・・・・・」
特別な日の特別な夜。
カーテンを開けて、月に見守られながら、愛し合う。
初めて、先生に抱かれたあの夜。
あの夜と同じドキドキを、今でも味わえる私は・・・・・・幸せ者だと思う。
先生のたくましい腕に包まれて、優しいささやきを聞きながら・・・・・・
「愛してるよ。直」
「愛してる、和人」
来年の誕生日も、こうして幸せに過ごそうね。