ようこそゲストさん
「沙耶、部活見学行くから一緒に帰れない!ごめん!」
親友の七海がそう叫びながら走って体育館に向かっていった
(あーあ、私1人かぁ)
ぼやぼや歩いてると
「よけて!!!!」
振り向くとサッカーボールが飛んできた。
ぶつかる!!!そう思った瞬間
「っと、あっぶねぇ」
そう言った先輩はボールを軽く受け止めグラウンドにボールを蹴り返していた。
中学の頃から派手で目立っていた先輩に驚き放心状態でぼーっとしていた私に
「おい、大丈夫か?
お前……1年か」
私の顔を覗き込みながら話しかけて来た
「は、はい。大丈夫です
ありがとうございました!」
「いいって、部活熱心なやつ多いから
グラウンドは気をつけろよ?」
〝ぽんぽん〟
じゃーな。って手をあげた先輩の笑顔はとてもキラキラしててかっこよかった。