「ああもうやだ…死にたい……」


昼休み。


中庭のベンチに座った栞が、顔を抑えて俯く。


指の間から見える顔は、未だに赤い。


「いんじゃね?かっこよかったぜ」


「それ彼女に言う言葉!?」


「俺ら限定で。ほれ」


買ってきたいちごミルクを栞に渡す。


「…ありがと」


栞は嬉しさを隠せずに、少し笑って飲み始めた。