――シーン



朝、学校に着きガヤガヤと騒がしかった教室が私が入った途端一瞬で静かになった。

みんなの視線が私に集まっている。

憎しみ、恨みがこめられている目。


瑞希「……?」


何がなんだか分からず首を傾げる。


昨日サボったから?早退したから?
だからそんな目でみるの?
でもそんなこと、クラスメートに関係なくない?

でもそれ以外思い浮かばないし…。


あ、転校生が調子のってんじゃねぇーよ!的な?


別に調子のってなくない?


そう思いながら自分の席に座るため、歩き出した。

が、


「どういうこと?」


後ろから、怒りで震えている声で言われた。
振り返ると5人の厚化粧の女。
おまけに香水臭い。


マジで近寄らないで欲しい。
臭すぎて鼻がおかしくなりそう。
よくこんな臭い香水つけられるよね。
私には考えられない。


瑞希「は?」


何が?主語がぬけててなんのこと言ってんのかサッパリ分かんないんだけど…。


女の言ってる意味が分からず聞き返すと、


「とぼけないでよ。」