―――――ピピピピピピピピピ 部屋の中に鳴り響く目覚まし時計。 「お~い、優衣!早くしないと遅刻するぞー!」 それと同時に、聞こえた声。 「んん……もう少し…」 あたしは手探りで、鳴っている目覚ましを止め再び夢の中に入ろうとした。 「………!!」 けれど、ふと我に返ってカバッと勢いよく起き上がった。 「今日、入学式じゃん!!?」