それでいて勉強も運動もでき、それを鼻にかけないところもモテる理由の1つ。



チラ見のつもりがじーっと見てしまっていたようで、本を受け取った彼と目が合った。




吸い込まれてしまいそうなくらい綺麗な黒い瞳に見つめられ、目を逸らすことが出来ない。




本を持った彼がこっちに歩いてくる。



え、いや、何でこっちに来るの!?





どうしていいか分からなくなった私は、パソコンのログイン画面に視線を移した。










「……同じクラスの、瀬野さん…だよね?」




3年目ではじめて同じクラスになって、まだ1ヶ月も経ってないのに…