「お母さん! 録画よろしくねっ」
玄関からリビングにいるお母さんに念押しすると、お母さんの声が聞こえる。
「はいはい。かりんちゃんのお家に迷惑かけないようにね」
「はーい! じゃあいってきます!」
玄関の扉を開けて、夕暮れの街に飛び出した私はかりんの家へと向かった。
最近、かりんは少し元気がない。
初めは気のせいかとも思ったんだけど、どうやら今日は相談があるとかで遊ぶ約束をしていたのだ。
多分、青木君の事だろうと思った。
だから余計に右京には知られたくなかった。
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