息があれて制服も乱れてしまったが今はどうでもいい。


早く確認したかった。


オレが見て経験した夢がこれから現実に起きてしまうのかどうかを‥。


もし夢のままならそれでいい。


面白い夢を見たと未来に話せるしな。


だがこれが現実に起きかけているなら大変なことだ!!


私立校の門にたどり着いた時、女子生徒数人が校舎から出てきて門の方へ向かってきた。


今が六時過ぎだからきっと部活が終わったのだろう。


急いで乱れた制服を整えてきれた息を戻すために深く深呼吸をした。


「ねぇ、他校の男子がいるよ。」


「全然よくない!?」


「話しかけてみる‥??」


女子生徒たちは何かボソボソと話していたが聞きとれない。


まぁ、いいかー‥。


「あ、あの~。」


女子生徒たちが話しかけてきた。


オレ急いでんだけどな‥。


そんなことを考えていることとは知らずにいつの間にか女子生徒たちに囲まれていた。


「えっと‥‥何ですか?」


「あ、いや~、この学校に用事?」


だからここに入るんだよー‥。


心の中でツッコミをした。


だがその言葉は女子生徒たちには届くはずもなくオレを見つめる女子生徒たち。


「まぁ‥ちょっと‥‥あれ?」


周りの女子生徒たちの顔を全て見た時、夢が現実に近づいたのだと理解した。