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極上ラブ ~ドラマみたいな恋したい~

プロローグ
2  動き出した恋心



「……と言うことで突然ではありますが、来週からはこちらの堤くんが新所長として、この営業所を盛り上げてくれることとなりました」


「堤龍之介(つつみ りゅうのすけ)です。年は33歳、独身。杉浦所長にはまだまだ及びませんが、精一杯頑張る所存です。よろしくお願いします。皆さん、仲良くやって行きましょうっ」


彼がしっかりとした口調で挨拶を終えると、所内が大きな拍手で包まれた。


さっきまでは松浦所長がいなくなるかもしれないと、寂しい気持ちになってしんみりしちゃった私だけれど……。


所長、ごめんなさいっ!!!
堤新所長が来てくれたので、寂しくありませーんっ!!
それどころか、とっても嬉しいですっ!! 


今までいろいろな教え、ありがとうございましたっ。お父さんみたいな温かい心を持った松浦所長のこと、絶対に忘れませんっ。本社勤務になっても頑張ってくださいっ!!


心の中でお礼を述べてるのに、目は堤所長に釘付け。
失礼極まりないよ、私……。


少々反省しつつ、でも嬉しさを抑えられない身体を、右へ左へ揺らしていたら、朝一の配達から戻ってきた西野くんが私の隣に立った。

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