あの日から私は未奈を一回も忘れた事はない。
和哉も拓真も頑張って消えないようにしている。
私の周りの人は皆、
「そんな子いた?」
そう言うようになった。この星で未奈の事を憶えているのは私と拓真と和哉だけ。だから未奈の事は絶対忘れない。
今、私は学校で文化祭の準備をしてる。
地球と同じように学校行事は色々ある。
運動会や修学旅行、宿泊体験学習、遠足なども取り入れているそう。
「おーい。そこのかなづち取ってー」
「はーい」
この文化祭は学級毎の出店。
学級毎といっても未奈の居ない3人じゃとてもと言っていいほど人手が足りない。去年だって4人でも足りないぐらいだったから。
「ねー拓真と和哉。人手が足りないよ。」