病室の窓から見える青空。


入道雲が青い空を塗りつぶすかのようにもくもくと広がって、されど潰されることのない青空。


それを見つめる自分が、嫌に小さく感じて。ああだけど、"存在しているだけまし"か。


望まれていないよりは、望まれている方が幾分幸福なのかもしれない。



例えそれが、代わりだったとしても。