『ごめんまだ帰れない…っ! ホントごめん心ぉおー…』


「いいよー。純ちゃん彼氏ほしがってたもんね! 楽しんできてっ」

『うわーんっ心ぉー! らぶー!!』

「あははっ」





気にしないでいいよ!、をくり返して電話を切った。



気がつけば辺りは夜に入る頃。
一番星が輝いていた。


わたしどのくらい寝てたんだろう…


スマホの電波はばっちりなのに、なぜだか時間だけが表示されない。





でもきっともう夜だよね。





ヒマを持て余したわたしは、窓枠に座ったまま歌をうたった。