人形館には休みがない
たとえ、日曜日だろうと祭日だとしても
人形館はあいている

カランカランっ
不気味に鈴は鳴き
ギィっと扉は開く
二人の出迎えの音が響く

「こんにちわ」
「こんにちわぁ」
「「いらっしゃい!!!」」
「わぁ!針縫美人になったねー」
「うふふっ、ありがとう」
今日の客は少し対応が違う
今日は土曜日…
【一般】の人間はあまりここまでこない
「トリー、ミレーじゃあ早速仕事いいかな?」
「「OK!!」」
トリーとミレーと呼べれた二人は
奥の部屋へ入っていった
トリーは狂人
ミレーは悪食人の種族
二人に出会ったのは、一年前
二人は店に入ってきて最初にいった
『ここに、死体があるね』
『皮は剥がされて、剥き出しの奴』
『ミレーがお腹空いてるんだ…』
『分けてくれないかな?』
うさぎの着ぐるみを来た二人組が言った
聞いて、まず驚いたのは針縫
ただの人間ではないと気づいた
『貴方たちは何者?』
『悪食人と狂人さ』
そこで、針縫が気づいた
『仲間がいるのね』
『仲間?』
『私達も一般の人間じゃないの』
『だろうね、気が違う、だから殺さない殺せない』
トリーが背中にかけてある注射器に触る
針縫は仲間だと思い、この子達は
材料にしないと決めた
そして、今に至る