風磨の事件から3ヶ月。


季節は春となり、桜が満開の時期となった。


あれから風磨とは一切関わっていない。


あの日からあたしの笑顔は消え、学校では一人でいることがほとんどとなった。


そんなあたしは、いつしか『氷の姫桜』と呼ばれるようになった。


まぁ、他人にどう呼ばれようが、関係ないけど…。


「桜…か…」


天気もよくて、通学路には桜が舞い散り、とてもキレイ。


こんな日に学校なんてめんどくさい。


このまま桜を見てたいな…。


元々桜は好きだから、あだ名も少し気に入ったりもしている。