【和真】



「……。」



「……。」




A社に向かう車内。



いつもなら資料の説明とかお偉いさんの名前とかいろいろ喋る古都ちゃんは終始無言で下を向いている



そして、その顔は熱でもあるんじゃないかってほど真っ赤。




「古都ちゃん大丈夫?」



もしかしたら本当に熱があるのかもしれない



そっと手の甲で古都ちゃんの頬に触れると



ーゴンッ!!




触れた瞬間飛び跳ねて横のガラスに思いっきり頭をぶつけた。