夏休みが終わり、二学期が始まった最初の土曜日。某映画館の中で1人の叫び声が聞こえるー

「いーやーだー!!」

「だーめ、いきますよ」

駄々っ子を怒る先生ー端からみたらそう聞こえただろう。しかし、現実はそんな簡単なものではない…

「嫌だっていってるでしょ!!なんでこれチョイスするのよ!!バカ鬼ー!!!!」

「これしかいいのないじゃないですか。てか、なんでも良いって言ったのは主様ですよ」

駄々っ子と先生もとい、私、五十嵐幽と鬼灯は大人げない口論をしていた

スカートをはいていることなどお構いなしに、涙目になりながら走って逃げようとする私と、その私の首根っこをつかんで離さない鬼灯

事の発端は、1週間前に遡るー