次の日カミちゃんはお休みで
お店は平日のせいか静かだった

そして
私の心は穏やかではなかった

昨夜から
トモから電話やメールが何度もきていた

着信に携帯が震える度に
出ることを躊躇していた

メールでは

『話したい 今夜会える?』

とか

『お願いだから電話に出て』

とか・・・

私は
自分が心から出たくないのか
それとも意地を張って出ないのか
正直、分からなかった

そんな風に迷いながら1日が終わり
家に帰った

溜まっていた疲れが限界に達していた

簡単に食事をすませてシャワーを浴びるとそのままベッドに倒れ込む

今日はもう眠ろう
トモの事は明日、考えればいいや

そう思った時
また携帯が震えた

トモからの電話だった

そのまま無視していると、次はメールが入った

メールを開くと

『今、つぐみの家の前にいる』

という、メッセージだった
そして、部屋のチャイムが鳴った

部屋まで来るなんて・・・

トモがそこまでするとは思わなかった

私は少しだけ迷って、
でも
インターホンを取った

『つぐみ?俺。開けて』

私は黙ってオートロックを解除した