―――――…
確かに私は隼人が好きだった。その感情には、迷いも間違いもなかったと思ってる。
ただ、迷いがあったとするならば、それは寧ろ、彼の方だったのではないだろうか。
―――――――…
『隼人のことあんまり好きじゃないって言ったらどうする?』
――――そんな言葉を彼に吐き出したのは、いつだっただろう。
季節は気が付けば夏に入っていて、蒸し暑い日々に、常日頃、鬱々しさが増している。
そんななか、私には『悩み』がひとつ、あった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…