この日翔矢は、



バイクショップの店長であり、



チームのオーナー兼監督の浜崎のもとにいた。




「浜さん、頼みがあるんですけど」



「おぅなんだ、


お前のほうから頼みって珍しいな」



「今度の走行日、


友達を1人連れて行きたいんですよ、


女の子なんですけど」



「あぁそんなことか、


別にかまわねえよ、



なんだ、彼女か?」



「そんなんじゃないっすよ、ただの友達です」



「なんだそうなのか、つまんねえな」




「つまんねえって、



俺に彼女ができたら何かあるんですか?」



「いや、別に」