レースの2日後、


自宅に帰った遥は、


祖父の書斎に向かっていた。



「おじい様、おじい様、」



「なんだそんなにあわてて」


「おじい様あのね、


翔矢さんが優勝したの、


もうすごいのよ、



最初は1人で抜け出したんだけど、


そのあと1台が追い付いてきて、


かと思ったら、2台・3台と更に追いついてきてしまって、



全部で5台の争いになったの、


翔矢さんも一度は4位にまで落ちてしまったんだけど、



そこからさらに抜き返して、


最後ゴールの手前で1位の選手を抜き返して優勝したの、



ねっ!すごいでしょ」