五十嵐くんの冷たい声に、言葉に、表情に。 落ち込みながら受けた、北星での合同授業の後……。 「ねぇねぇ、心優ちゃん♪」 音楽棟まであたしを迎えにきてくれた天池くんが、あたしの顔をのぞきこむ。 「北星で、ランチでもしていかない?」 「……え? ラン……チ?」 「そうそう。 だってさ、今日で心優ちゃんの、ガッツリボディーガードもおしまいじゃん?」 「…………」