【お持ち帰り】 あたしたちは、そのまま敦の家へ向かった。 実は、今日が初めて敦の家へ来た。 「どうぞ 上がって」 意外にも、綺麗にしてある。 キョロキョロするあたしに 「あんまり見んな。」 と、照れくさそうにいい放った。 「いつも掃除してんの?」 「あまりしない。ただ汚れないだけ」 大きなため息と共に、ソファーへドシッと腰をかけた。 「立ってないで座れば?」 「うん…」