「お前も入れるだろ?」

ベッド上。意識朦朧時、接合中。
そんなときに見せられたのは左手の薬指だった。
手錠で両手は縛られて、動けない私の顔前にゆっくりと降り立ったそれは羽を広げたアゲハチョウだった。

タトゥー?その鮮やかな色彩にぞくりと震えた。

「お前みたいだよな」

サディストな笑顔で左手にキスした。
これって、まさか。

「ずっと縛られてろ、俺に」


そう言って再開させた、振動。
艶めいた声は止まらない。


こんな、拘束、婚約指輪の比じゃないわ。




Fin